洲本のワーケーションスポット|人とつなぐ、未来につなぐ『Workation Hub 紺屋町』

公開日 : 2023.05.16

洲本城の城下町であり、古くから洲本の中心として栄えてきた洲本市本町地区。

そんな地域に佇む『Workation Hub 紺屋町』は、‟わくわくする明日をこの島から”をキーワードに、地域・分野をまたいで活動する株式会社シマトワークスが、築約70年、木造2階建ての古民家をリノベーションし、2021年5月にオープンしました。

1階はカフェスペース「テーブルと燕」兼個人向けワークスペース、2階は企業向けワークスペース、その他小会議室、宿泊スペースも完備されています。

今日は『Workation Hub 紺屋町』を運営するシマトワークス取締役の徳重さんに、ワーケーションをテーマにお話をお伺いします。

【プロフィール】
徳重正恵さん(株式会社シマトワークス 取締役)
好きなこと:お酒と銭湯と山登り

一人ひとりの心地よい働き方に合わせた多様な選択を

『Workation Hub 紺屋町』の前で。

「ワーケーション」とは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語。

日常とは切り離された土地で仕事を行うことで、生産性を高め、心身の調子を整える働き方の一つであり、コロナ禍で多様な働き方が脚光を浴びる中、この言葉を耳にする機会は多い。

徳重さんによると、洲本の本町地区はワーケーションにぴったりの土地らしい。

徳重さん洲本の本町地区の最大の魅力は、山の自然も感じられるし、海まで歩いて行ける。そして何より夜は地元の人と楽しく飲めるお店がある!ワーケーションで他の地域から来てくれる人は、環境の変化とか、働き方の多様性を求めてくる人が多いので、いろんな選択肢を用意できるのは洲本市の魅力ですね。

なるほど確かに山に登りたい気分のときと、海を眺めてリフレッシュしたいとき、その選択ができる自由があるのはいい。

徳重さん働き方の選択の自由は、場所以外にもあると思っていて。。。今日私朝5時に起きて近所の山に登ったんですね。仕事はいっぱいあるけど、朝少し早く起きて働き始めて、夜は美味しいご飯とお酒を思う存分楽しみたいと思ってるんです。あと、お客さんも来てくれるから、そういう人たちと過ごす時間は大切にしたい。考えるときも、机に向かってう~~んと悩むより、近くの銭湯に行ってお湯に浸かりながらのんびり考えた方がいいアイデアも浮かぶでしょ?

Work(仕事)&Vacation(休暇)

1階:カフェ兼個人向けワークスペース
2階:企業向けワークスペース

定まった場所や決まった時間に縛られず、自分たちの働き方のオーナーシップを持つことが大切だと語る徳重さん。ただ、企業にワーケーションを継続的に続けてもらうには、単に施設を提供するだけでなく、様々な工夫が必要だという。この気づきは、徳重さん自身の淡路島との関わり方の中から見出されたそうだ。

徳重さんもともとは神戸で衣料通販の会社に勤めていて、現在のシマトワークスの社長が企画したイベントに参加したことをきっかけに、毎週末、淡路島に通う生活を続けていました。その期間は約10年間(笑)。神戸時代の上司が「そんなにしょっちゅう淡路島に行くなら、何か面白い仕事つくったらええやん!」と言ってくれたのが私にとってはすごく良かった。洲本で出会った人々と、小さいながらも縫製の事業を立ち上げたから、神戸で勤めながら淡路島に10年も通えたんだと思います。「ワーク」&「バケーション」の中の「バケーション」を楽しく過ごすだけでなく、仕事を共に作り出すことができるというのが『Workation Hub 紺屋町』の特徴です。

他者との「接点」

「一人ひとりに合った働き方を」という思いから、宿泊可能なスペースも確保されている。(会員のみ)
小会議室。背後の壁は全面ホワイトボードになっている。

改めて考えてみると、『Workation Hub 紺屋町』はすごく不思議な空間だ。カフェであり、ワーケーション施設であり、シマトワークスという会社のワークスペースでもある。この場所について、徳重さんはどのように捉えているのだろうか。

徳重さんまさに「接点」だと思っています。ここを拠点としていろんな人が来てくれて、他愛もない相談からプロジェクトが始まったりする場所。そういう企画のスタート地点というか出会いの場だと思っています。会社のワークスペースという面で言うと、今までシマトワークスはワークスペースとなる建物を持っていなくて、打合せにはイオンのフードコートを結構使っていました(笑)。それが今は私たちのフィールドである『Workation Hub 紺屋町』に来てもらうことによって、「なるほど、そういうことを価値として作っていってるんですね。」と、目に見える形で伝えることができる。この場所に人が来てくれるのがうれしいし、ここから始まることも結構多いのかなと思います。

実際に、ワーケーションスペースの会員さんに誘われて、共同でコンペに応募したり、カフェの常連さんであるお酒屋さんからワインを取り寄せ、交流会で提供したりと、少しづつ交流が生まれている。それも『Workation Hub 紺屋町』が持つオープンな雰囲気と、ここを「接点」として定義し、集う人々の力によるものなのだろう。

ワーケーションを通じて出会った人や場所とのつながりが深まることで、新たな何かがそこから始まるのかもしれない。

物件名Workation Hub 紺屋町
住所洲本市本町7丁目1番32号
交通神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから約5km
お問い合わせinfo@shimatoworks.jp
駐車場なし
公式サイトhttps://shimatoworks.jp/
営業時間・定休日9時~18時・年末年始(※都合により不定期で休館する場合があります。)
利用料金公式サイトよりご確認ください。
一覧に戻る