後 竜佑さん(34歳)
芽生さん(35歳)
家族構成:夫婦、子3人
移住年:2010年(芽生さん)
前住所:神戸市(芽生さん)
職業:うしろ農園経営(専業農家)
夫の私は洲本市五色町都志米山地区で生まれ、大学進学と同時に神戸へ。当時は就職氷河期と呼ばれた時期で就職活動がうまく進められなかった中で、親戚などから「農業を仕事にしてみては」とアドバイスを受け、「とにかく一度やってみようか」という気持ちで卒業後にUターンで洲本に戻りました。神戸市出身の妻は大学の農学部に進学し、JA淡路日の出への就職を機に淡路島へ。その後、洲本市地域おこし協力隊の隊員として就農支援などに携わっていました。
「うしろ農園」の借地を含めた約2町(約6000坪)の土地は、もともと祖父母がイチゴや米などの栽培を行っていた場所です。祖父母が農業に取り組んでいる様子をずっとそばで見て育ってきましたが、私は農業のことが何も分かっていなかったので、Uターン後に約1年間の研修を受けてから本格的に就農しました。妻はもともと自然に囲まれながら農業などに従事したいと考えていたようで、今はいっぱいの自然に囲まれながら農作業をしてくれています。
妻は海も山も川もあるこの地区の環境がとても合うようです。子育ての面では、近くに「五色すこやか子育てセンター」があり、一番下の子はまだ就園前なので、よく通っていますよ。上の二人は保育園に預けていますが、すぐそばなので助かっています。近くにある「高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色」にもよく行きます。子どもたちは思う存分遊べますし、私たちも日帰り温泉施設でリラックスしていますよ。一方、商業施設や病院は市街地に多いので、やや距離があります。毎日の買い物などは多少不便を感じる部分がありますね。
2021年に、それまでメインだったレタスからタマネギの栽培にシフト。11月から新タマネギ、6月から中生(なかて)・晩生(おくて)タマネギを出荷しており、7〜8月にはタマネギ畑の土づくりにもつながるホワイトコーンも収穫。米の栽培も行っています。最近はオンラインショップでの直販をスタートしたり、SNSなどを通して野菜の生育状況や畑仕事の様子を配信したりしています。「おいしかった!」といった返信や、わざわざインターネットで調べて足を運んでくださるお客様も増えてきて、とても励みになっています。
家族みんなでよく散歩するのが、都志川の河口付近、住吉神社がある旧都志海水浴場周辺です。東屋があり、歩道も整備されている海辺は、夕日がとてもキレイなんですよ。夏にはお祭りで打ち上げられる花火も見ることができます。
商業施設や大きな病院がある洲本の市街地までは車で約30分。私たちは収穫物を市街地のお店へ卸す時にまとめて買い物をすることが多く、そこまで不便さは感じていませんが、都会暮らしの方は距離が遠いと思うかもしれません。
子どもたちが通う保育園は近く、就園前は「五色すこやか子育てセンター」にも通っていました。これから入学することになる学校は徒歩通学だと多少遠いかもしれせん。私は中学校から自転車通学でした。病院も近くにかかりつけ医はありますが、総合病院となると市街地まで行く必要があります。
妻の実家がある神戸までここから車で約1時間です。都会に出ようと思えば出られるロケーションはありがたいですね。
町内会はまだまだ私の親世代が頑張っていますので、そこまで活動には参加していません。祭事の準備などを手伝うくらいですね。妻は保育園などでママ友がたくさん増えたようです。
海も山も川もあるのが五色町のいいところ。自然いっぱいのロケーションです。田舎ですが、コンビニはありますよ(笑)。もう少し商業施設が充実しているといいですね。私たちは生協の個人宅配も利用しています。
「うしろ農園」では移住して就農を考えている方の農業体験は大歓迎!妻は洲本市地域おこし協力隊での経験もありますので、就農に向けた具体的な相談にも乗れると思いますよ。また、移住や就農は新しい環境でのチャレンジになるはずです。そこで大切なのは‟熱意”。夢や目標に向けて前に進んでいくためには、多少の苦労や挫折に負けない‟熱意”が必要です。私たちもみなさんの移住や就農をできる限りサポートして、応援させてもらいます。一緒に頑張っていきましょう!
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