前回のイベントレポート『起業×移住交流イベント「リゾネイト」を開催!』では、2024年に開催した本イベントの内容や、移住も起業も悩みは同じであることなどに触れました。
今回は参加者、出店者の声をお届けします。
【文・取材:定岡加祥(島のしごとサポートセンター)】
当日お客様として来てくれていたみずきさん、出店者であるはなうた工房のいちこさんにお話を聞きました。
みずきさん(移住時期:2024年6月 お仕事:事務職)
─移住のきっかけは
みずきさん:
私の親戚が島で生活していること、こぶし君(夫)のおばあちゃんが淡路市にいることが、移住のきっかけです。移住先の候補ははじめから淡路島一択でした。
2024年3月頃に移住するか!と、こぶし君と2人で決め、その後はトントン拍子で話が進んでいきました。こぶし君が1人で淡路島に行って住むところや仕事を探し、5月には家と仕事が決まって、6月には移住していました。
─住んでみてどうですか
みずきさん:
楽しい!ほんとうに楽しいです。知り合いがいなくても平気でした。というよりもすぐにできました。私たち夫婦は京都で出会いましたが、飲み歩きが好きなので、淡路島に来てからすぐに洲本の街へ出ていました。
驚いたのは知り合った皆さんがウェルカムだったことです。飲食店で出会ったお客さんともすぐ顔見知りになれて、日中に会っても話しかけてくれます。また、色んなイベントが開催されているので、興味があればどんどん参加しています。
─移住で苦労したことは
みずきさん:
本当に苦労したことがなくって。しいて言うなら引っ越したばかりのときに、家のネット環境が整ってないことに困ったぐらい。他はなんにも困っていません。
私たちは洲本市の中心地に家があって、普段の生活では自動車ではなく徒歩で移動しています。なので、自動車を買ったり、慣れない運転に困ったりすることもありませんでした。
─リゾネイトに参加してどうでしたか
みずきさん:
リゾネイトでは出店者のみなさんと話せて楽しかったです。自分たちが移住前にこれに参加できていたら嬉しかっただろうなと思いました。
移住して困っていることはないんですが、やっぱり移住前は、長く住んでいた地元を出る不安がありました。交流が目的のマルシェだと、お店や人となり、地域を知ることができて安心すると思いました。
─これからしたいことは
みずきさん:
自分たちはこれがしたい!とかはないんですが、2人とも淡路島の雰囲気に感化されて、なにかしたい!って気持ちになっています(笑)。私は色んな人と出会って、コミュニティを作りたいと考えています。
元職では塾に勤めていたこともあるので、自分の得意な勉強を子どもたちに教えられるといいなと思っています。たとえば、塾に行くお金がない子や、コミュニケーションが苦手な子に対して、勉強でなくても、子どもたちの居場所を作ることを目的に活動できれば楽しいなと思っています。
いちこさん(移住時期:2024年4月 はなうた工房を同年6月に開業)
─移住のきっかけは
いちこさん:
淡路島に来る前は福岡で地域おこし協力隊をしていました。福岡でも楽しく生活していましたが、移住では地域の人との関係性が大切だとわかったからこそ、早めに移住したほうがいいと思い、元々住みたいと思っていた淡路島に来ました。思い立ったらすぐ行動です!
─起業することは決まっていたんですか
いちこさん:
仕事は何をしようかなという悩みもあったけど、地域おこし協力隊を経験したおかげでやりたい仕事が見つかり、淡路島で起業することを決めました。
─住んでみてどうですか
いちこさん:
実は起業は初めてではないので、初めてのときよりも楽しみながら、大変さも感じています(笑)。
今は事業の見直しが必要な時期だと感じています。そう感じたということは、一通りやってみたからだとポジティブに考えています。
─リゾネイトに参加してどうでしたか
いちこさん:
島のしごとサポートセンターでも相談したことがある畑の情報を、ほかの出店者さんから教えていただけました。話を進めているところで、すごく嬉しい。
あと、お客さんに淡路信用金庫さんや色んな企業の方がきてくれていて、普段のマルシェとは違っていておもしろいと思いました。
─これからのビジョンはありますか
いちこさん:
今はアルバイトをしながらお店をしていますが、もっとお店を開けられるようにしたいと考えています。
あとは、ずっとしたかった「淡路島産のハーブ」を揃えることですね。今回のイベントで畑を探せたので、これからがとっても楽しみです。それと、もっと淡路島を楽しみたいとも思っています!
定岡:
個別に起業相談を受けることも新しい発見があって楽しいです。でも今回は、みなさんが淡路島のいいところを話す様子が見られて、別の楽しさがあって私もやりがいを感じました。起業に対する不安を少し でも和らげられるように、今後も色んな取り組みをしていこうと思いました。
移住は今後も増えるでしょうし、複業として自分のやりたいことで起業する方も増えると思います。私たちは淡路島で良かったと思っていただけるよう、そんな方々をバックアップできるよう精進します。